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関東産の野菜を売るスーパーはけしからん?

私が住んでいるのは関西なのですが、先日、某掲示板で、「関東産の野菜を売っているスーパーがある!汚染されているのかも知れないのにけしからん。苦情言ってやる」的な書き込みがされているのを見て、ひどく苛立った覚えがあります。
関東産の野菜を「訳あり」として売るスーパーもどうかと思いますが、それ以上に文句を言ってる人からエゴを感じました。

しかし、苛立ったものの、その人の発言のどこが問題なのかはっきりと分からなかったのです。
危険だと思う食べ物は自分や子供から避けるのは正しいことでしょうから。
結局、「被災地の人々や関東の人々が汚染されているかも知れないものを食べている中、自分たちだけは安全なものを食べようとするなんてエゴ丸出しだな」とか「大の大人が洗って食えばどうってことないよ」程度の、ピント外れなことしか言い返せませんでした。

確証のないことを口にするな

しかしこれは、風評被害の問題と同じなのですね。
確かに、政府や業者は信用できない。政府の定めた、野菜を出荷していい放射線量の基準なんて安全なのかどうか分からないし、業者はそれを守っているかどうかすら分からない。
だから不安を感じずにはいられない。
それで、不安に思い、自分が買わない選択をする程度なら別にいいのです。

でも、その不安を口に出したら風評被害に繋がるのです。まして、それをいっている側は強い口調で関東産の野菜は危険だと断言しました。
しかし、本当に危険なのかどうかはまだ分かっていないのです。まだ、妄想の段階です。不安から来る妄想なのです。
それなのに、自分の妄想を断言する。それが不確実な情報があたかも確実な情報の顔をして出回る風評被害になるのですね。

不確実な情報は、口に出してはいけないし、たとえ言わずにはいられなかったとしても、断言はしてはいけないと思います。
せめて、推量の言葉「〜と思う」「〜だろう」「〜に思えて不安だ」程度はつけてください。
まぁ、推量の接尾語をつけたところで、拡散していく内に取れて断言調になっていくだろうから、やはり言わないことが一番だと思います。

http://hitoyomi.diarynote.jp/201107011105278619/
風評被害は、まず、「出さない事」が最優先で大事だと思う。-ひとよみにっき