cafegale(LeafCage備忘録)

LeafCage備忘録(はてなダイアリー)と統一しました。

俺が見たいのはメッセージの最後なんだ!:messagesを便利にするVimプラグイン

Vim Advent Calendar 2012 330日目の記事です。

Vimでエラーが発生した時にメッセージが表示されます。
そのメッセージを後から確認したい場合は:messagesでメッセージ履歴を表示します。
しかし:messagesにはVimが起動してからのメッセージが蓄積されているので、長時間起動しているとメッセージが長くなってしまい、最後の方にある目当てのメッセージを表示するためにスクロールさせるのが苦痛になってきます。
知りたいのはエラーが発生してからのメッセージ数行だけでいいのに、200のメッセージをスクロールしなければいけないかもしれないのです。

見ることのできるメッセージ数は、tiny バージョンでは20に、それ以外のバージョン
では200に固定されている。
:help :messagesより引用)

このメッセージは蓄積される数を変更することも出来ないし、消去することも出来ません*1。非常に不便です。

前々からフラストレーションを感じていたので、こんなのを作りました。

NeoBundle 'LeafCage/lastmess.vim'

これを使えば、

:LastMess

で、デフォルトで最後の10行のメッセージが表示されます。

:LastMess 12

または

:12LastMess

というように数値を与えてやると、最後の与えられた数字行のメッセージ(この場合は最後の12行)が表示されます。

表示される行のデフォルト値は10ですが、g:lastmess_default_countで変更することが可能です。

let g:lastmess_default_count = 15

<Plug>(lastmess)はキーマップ版です。例えばこれを

nmap mz <Plug>(lastmess)

というキーに充てておきますと、mzでデフォルトの10行のメッセージが表示されます。
15mzのようにカウントを与えると、その行数分のメッセージが表示されます。

カウントに999などの大きな数値を与えた場合は、メッセージが最初から表示されます(:messagesと同じですね。)。
これで:messagesを見るストレスが軽減され、特にプラグイン制作者は捗ることでしょう。

*1:for i in range(200)| echom ''| endfor みたいなことをすればメッセージをクリア出来るとおしょーさんに教えていただきました。 http://lingr.com/room/vim/archives/2013/10/26#message-17184693

lightline.vimをカスタマイズする

Vim Advent Calendar 2012 の325日目の記事です。
少し長めになりますので、お時間があるときにお読みください。

Vimのステータスラインを改造するプラグインが、Lokaltog/powerlinebling/vim-airlineに続いてitchyny/lightline.vimが登場しました。
私は今までステータスラインやタブラインは自前で改造していましたが、モダンなラインも経験してみたかったので、導入することにしました。

(当記事の内容)
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ctrlp.vimの拡張を作るときにVim7.3.1170以前ではスクリプトローカル関数をFuncrefで渡すことが出来ない

こういうのは無理。
スクリプトローカル関数のFuncrefはそのスクリプト内でのみしか有効でないから。

let s:ctrlp_ext_var
let s:ctrlp_ext_var.accept = function('s:accept')

グローバル関数や、オートロード関数を使おう。

もしかしたらこういうことをしたら可能かもしれない。

function! s:SID()
  return matchstr(expand('<sfile>'), '<SNR>\zs\d\+\ze_SID$')
endfun
let s:FSID = '<SNR>'. s:SID(). '_'

let s:ctrlp_ext_var
let s:ctrlp_ext_var.accept = function(s:FSID. 'accept')

参考:Vim 7.3 の p1170 で追加された便利なアレについて - C++でゲームプログラミング

ctrlp.vimのExtensionを書くときに:NeoBundleLazy autoloadを考慮してg:ctrlp_builtinsをそのまま使わない

ctrlp拡張を作ったら、最後にctrlpからid番号を取得してctrlpに登録することになるが、
このとき、ctrlpがNeoBundleLazy状態であるのなら、

command! CtrlPExtension  call ctrlp#init(ctrlp#{extension-name}#id())
let s:id = g:ctrlp_builtins + len(g:ctrlp_ext_vars)
function! ctrlp#{extension-name}#id()
  return s:id
endfunction

は、g:ctrlp_builtinsが定義されていないためにエラーが出る。
ctrlp.vimctrlp#init()が呼び出されたときに初めてneobundle.vimによって読み込まれるために、それ以前にはg:ctrlp_builtinsが定義されていないからである。

エラーが出ないようにするためには、たとえば以下のように書き改める。

let s:id = ctrlp#getvar('g:ctrlp_builtins') + len(g:ctrlp_ext_vars)
function! ctrlp#{extension-name}#id()
  return s:id
endfunction

ctrlpの変数の値を返すctrlp#getvar()が呼ばれたときに、neobundle.vimがctrlp.vimを読み込むようになるために、エラーが出なくなる。

ctrlpのExtensionの作り方は以下の記事に詳しい。

ctrlp.vim起動時にステータスラインをlightline.vimのものに上書きされるのを防ぐ方法

以下のautocmdをvimrcに定義しておくと、lightline.vimがctrlp.vimのステータスラインを上書きするのを防ぐことが出来ます。

autocmd CursorMoved ControlP  let w:lightline = 0

[注意]

このautocmdはplugin/lightline.vimが読まれるより先に定義されていなければいけません。

[解説]

ctrlpは専用バッファを:noautocmdで開くため、lightline.vim

autocmd WinEnter,BufWinEnter,FileType,ColorScheme * call lightline#update()

が発動せず、ctrlpのステータスラインが描写された後に、

autocmd CursorMoved,BufUnload * call lightline#update_once()

が発動して上書きしてしまうのです。CursorMovedのときにw:lightlineを定義することで上書きを防いでいます。

GVimのハイライトで使える色名を色見本付きで一覧するunite-source-gvimrgb

この記事は Vim Advent Calendar 2012 299日目の記事です。

GVim:highlightコマンドのguifg=guibg=引数に渡すことが出来る色名を一覧するunite-sourceを作りました。
$VIMRUNTIMEディレクトリの、rgb.txtの中にある色名リストを元にしています。:h rgb.txt

実行にはunite.vimが必要です。

実行すると以下のように、色がuniteで一覧されます。

:Unite gvimrgb

f:id:leafcage:20130925124226p:plain
GVimにはかなりの色名が用意されているのが分かります。(AntiqueWhite2とかPeachPuff1とかいうのが色名になります)
ハイライトの色を何にするかで困ったときに、ここからよく選んでいます。
例えば、Gray{数字}はGray0が黒でこの数を上げていけば明度が増してきてGray100で完全に白になります。灰色の微調整をするときに、Gray40,Gray30,...てな具合に数字を変更させて見た目を確認します。
後は、#rrggbbで設定するよりも、後から見たときに色名だから分かり易くなる‥?かな?
itchyny/lightline.vimを導入したので、ステータスラインの色を調整するヒントとして活用しています。

似たunite-sourceに、Webカラー名を一覧表示するものがありますが、そのソースコードをパクっています。

Yuki(ぱせらん)さんありがとうございます。